モーターフロートシューズを使った水着少女たちのマリンレーススポーツ“ドルフィンブレード”。 統一連邦内でも、周囲を海に囲まれた島嶼管区である第81管区・ヤマトでは特に盛んなスポーツだ。 コウスケは、一流企業 アイハラ・エレクトロニクス・コーポレーション に勤めるサラリーマン。 上司に媚を売ったおかげで営業成績も上々、このままいけば出世は間違いなしであった。 しかし、媚を売っていた上司があろうことか“わいせつ行為”で懲戒免職となってしまう。 社内での居場所がなくなったコウスケは、関連会社への出向を言い渡されるのだった。 新しい職場は、アイハラ社の孫会社の孫会社である ドルフィンブレードチーム。 良い選手が揃っているにも関わらず毎年ロクな成績をあげられず、莫大な借金を背負い込む弱小チームであった。 アイハラ社に復帰するためには借金をすべて返済しなければならない。 厄介払いは明白であったが、親会社への復帰のため、コウスケは選手の待つ部屋への扉を開けた。
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