――おれの名前はヒババンゴ。 我ながらひでえ名前だ。 この名前のせいで、ガキの頃からイジラレ系一直線な人生だった。―― そんな蛮悟には、仲間がいる。 幼なじみの かすみ、親友である零士、その妹の まりや。 みな浅草の 言問学園 に通う高校生。 そして彼らが結成した部活が “超妍”。 超常現象を研究するサークルだ。 ちなみに “妍” は、かすみの誤字。 そんなおバカな彼女がサークルの牽引役。 部員の頭数を確保して正式な部活動に昇格すべく、超妍 は超常現象の探求に突き進む。 超妍の行くところには、不可思議な事件が発生する。 いわく、迷い猫を探して踏みこんだゴミ屋敷。 そこは心霊現象の巣窟、霊障のテーマパークだった。 血筋の絶えた旧家の謎を追い、一行の探索は屋敷の奥へ奥へと進む……! そしてまた同時に、本校の周囲で発生する一連の猟奇事件。 危険ドラッグ騒動、猫惨殺事件などを皮切りに、ついに殺人事件まで起きてしまう。 そして現場に決まって残されるぬいぐるみの暗示……。 黒幕はいったい誰だ !? 幼少期の出来事ゆえにそれぞれ備わった “異能”。 彼ら超妍はそれらの特殊能力を武器に、怪奇な難題・猟奇な事件に ドンとぶつかっていくのだった……!
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