現代日本、初土湖 (うぶつちこ) という湖のほとりにある美那浜町が舞台となる。 ゲーム好きの主人公・海棠秀穂 (かいどう しゅうほ) は、自らが通う 初土学園に “エンターテインメント研究会” と称する同好会を作り、同じくゲーム好きの妹・海棠璃々子と親友・綿貫敦盛の三人で、放課後になるたびに集まってゲームを楽しんでいた。 そんな日々の中に現れた転入生・雪之宮杏音 (ゆきのみや あのん) は、エンターテインメント研究会の面々に 「まだ誰もプレイしたことのないゲームをプレイしてみたくはありませんか?」 と告げる。 「是非プレイしたい」 と沸きあがる三人に対し、璃々子の親友・紅藤友梨亜 (べにふじ ゆりあ) は不信感を露わにする。 璃々子にすら明かしてはいないが友梨亜は現実(リアル)の “魔法使い” であり、杏音から魔法の気配を感じとっていたのだ。 だが、そんな説明をするわけにもいかないので三人のゲームやりたい欲求を押しとどめることは出来ず、結局友梨亜も含めた五人で、杏音が持ち込んだまだ試作段階だというゲーム 『Wizard Generation』 をプレイすることになる。 プレイを開始した途端、秀穂たちは自分たちが見たこともない大草原に佇んでいることに気がつく。 『Wizard Generation』 は、プレーヤーの五感すべてに訴えかける超リアル体感ゲームだったのだ。 破格の新技術に驚愕を覚えつつもあっさり受け入れてしまう面々に、あまりにも非常識だと友梨亜は頭を抱えるが、その友梨亜もすぐに 『Wizard Generation』 の楽しさにのめり込んでいってしまう。 秀穂たちがゲームばかりしていることに異を唱えるクラス委員・星咲桜花 (ほしざき おうか) や、幼なじみのお姉さん・敷島なつめ (しきしま なつめ) をも巻き込んで、秀穂たちは 『Wizard Generation』 を続けていく。 だが、面々がゲームに興じている間にも、現実の世界は大きな転換期を迎えようとしていた――
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