不妊に悩む夫婦への支援策を打ち出している公正労働省に、ある日一通の投書が届く。 それは「孕ませ活動」――略して「はらかつ」という、孕ませビジネスを大胆に行っている悪質事務所があるというものだった。 その実態は女性の妊娠願望を利用したあくどい商売らしく、投書は被害にあった匿名の女性からのものだった。 「許せないわね! そりゃわたしだって子供欲しいけど、誰の子供だっていいというものではない。」 ――さっそく調査に乗り出す厚生労働省職員の櫛柳千弦。 事務所周辺で聞き込みを済ませ確信を得た千弦は、悪徳事務所――「一ノ渡探偵事務所」へ乗り込んでいくのだった。 一方、問題の「一ノ渡探偵事務所はというと……経営を事務員の夏子が切り盛りしていた。 所長の一ノ渡遠哉は恋人の下古立伊織の事務所に頻繁に出入りしており、 肝心の精子提供は遠哉の同業者仲間のイケメン君(冴城光犀)が引き継ぐ形となっていた。 冴城光犀はもともと芸能関係を専門に調査しており、 そのツテを使い、精子提供を望む女性を引っ張ってくることに成功するなど、 はらかつに関してはそれなりに上手いことやっているようだった。 そんなところへ、厚生労働省の櫛柳千弦が乗り込んでくる。 「あなた方の不埒なビジネス、この櫛柳千鶴が取り締まります!」 果たして「はらかつ」は、一ノ渡探偵事務所はどうなってしまうのか? 新たな「はらかつ」が、いま、始まる!!
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