主人公・矢上一真はひとつの野望を胸に、 季節外れの転校生として麻保志学園に降り立った。 楽観的で自堕落な両親の元、借金取りに追われ、食べるものですら苦労した極貧生活。 しかし、そんな生活はここで終わらせる。 両親から譲り受けた甘いマスクを武器に、日本でも有数の名家のお嬢様― 帝堂白雪 に目をつけた一真は、逆玉狙いで早速彼女に近づくものの… 「はっきり言って陳腐よ。聞き飽きた口説き文句ばかりで耳にタコができそうだわ」 幼い頃から打算の世界で生きてきた白雪 には通じるわけもなく、一刀両断に切り捨てられてしまう。 だが、そんな一真に思わぬ人物から救いの手が差し出される。 「協力してあげるって言ってるんです。その計画」 その人物とは、白雪 の専属従者にして、幼馴染である佐倉希乃 。 ある意味では白雪 の最も信頼している人物だった。 果たして、一真の野望は成就するのか!?
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