とある山奥の田舎、といっても都会へ繋がる新幹線は通っているし、近くには湖や登山客で賑わう山もあり、そこそこ栄えている。 そんな町に住む「城一」は、数年来の友人である"えみ"の演劇を見ていた。 それはフィクションであるが、劇の役から見ればノンフィクションの物語。 「えみ」は演者として、「城一」は観者としてそれぞれ物語を楽しんでいた。 お祭りの季節−夏。 町はお祭りムードで、「城一」たちは設営のバイトをすることになり新たな出会いを迎える。 寡黙な少女「かな」 活発女子「陽夏海」 おっとりお姉さん「ゆかり」 出会いとは別に一つのささいな事件が起きる。 それは夏休み直前に届いたスマートフォン。 機械に疎い「城一」は、「えみ」にNEELというチャットアプリの使い方を教わる。 そんな中メッセージ通知でスマートフォンがバイブで揺れた。 【友人登録が申請されました】 「城一」の目が曇る。 その差出人名は、自殺した筈の友人からだった。
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