大切な人に、後悔なんかさせたくない。 少女の願いはただひとつ。 「“後悔”の過去を変えてほしいのじゃ」 主人公・悠樹里久 は街角で写真を撮っていて、一人の少女・竜泉卯実 と出会った。 出会いは運命だったのか、それとも仕組まれたものだったのか、それは分からない。 卯実は自らを小さき神と名乗り、里久に“過去へ行ってほしい”と依頼した。 “過去に起きてしまった、一つの出来事を変えたい”と言うのだ。 「過去を変える? そんなことが――」 今回に限って、それは許された。 ただし、改変には関係者たちの魂と縁で結ばれた者―― すなわちこの時代では、悠樹里久の協力が不可欠だと卯実は語る。 仮に協力しなければ、どうなるのか。 里久を取り巻く今という日常は、きっと一変する。 立花結佳 の存在が、その災いを起こしてしまう。 結佳は里久の幼なじみである。 結佳に何か起こるっていうのか? いったいどういうことなんだよ? 結佳の前世―― 立花誾千代 は大切な友を殺してしまった。 誾千代の慟哭は、430年経った今も消えず、魂を継いだ結佳を刻々と蝕んでいる。 誾千代が抱いた“後悔”を回避することが、立花結佳を救うことになる。 もう、救済の機会はこれが最後となる。 どうか、力を貸してほしい。 大切な友だった……。 慕ってくれる妹のようでもあった。それを私は――。
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