学園最後の冬。 受験と卒業を間近に控えた 春原望 は、途方に暮れていた。 自立をしろと言われて一人暮らしの部屋を探していたが、なかなか条件に合った物件が見つからない。 そんな望を見かねたのか、幼なじみの 小鳥遊汐栞 から一つの提案 「そのっ……! わ、私の……、私の家で一緒に暮らしてみない!?」 自立をしろと言われたのに、それじゃあ二人暮らしになるんじゃ……? と疑問に思う望だが、 両親の快諾から流れるようにことが進み、気づけば幼なじみと 2人で暮らすことに。 1ヵ月間だけの期間限定の同棲生活。 短い期間だし、幼なじみなのだから間違いなんて起こるはずがない。 そんなことを思っていたが、一緒に生活することで初めて知る汐栞の一面、ふとした瞬間の女性らしい仕草。 彼女を意識する度にドキドキと高鳴る鼓動。 「俺たち、どうなるんだろ……」 幼なじみの女の子と二人きりの生活が、始まる――
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