クロ

クロ

奏大雅の相棒。あるいは家族。
つたないながらも人語を操る特別な黒猫が、孤独だった大雅の友人になるため人化した。
元は黒猫なのに、人の姿になるとまっしろになる。
どうしてかな。おかしいなと、主人公は首をかしげるけれど……。
クロ本人もまた、首をかしげるばかり。

幼い頃からずっと一緒に、ふたりは寄り添い、生きてきた。
しかしその姿は大雅と共には成長できず、いつまでも小さいままだ。おかしい。
最初は大雅より自分のほうが大きかったのに。
こんなの絶対おかしいよと唇を尖らせている。

性格は大変な人見知り。
大雅以外とは誰とも目を合わせられず、まともに話もできない。

毎晩、眠る前に大雅と電話で話すのが日課。
いつもは素っ気ない態度を取ることが多いが、
顔を合わせることのない電話で大雅と話すときだけは、ほんの少し素直になれる。

好物はチョコレート。苦くないものが好き。猫だけど。
控えめだけど世話焼きな幼馴染。

「……大丈夫。絶対、ぜったい。君をひとりぼっちになんて、させないよ。」

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