長堀芳夫

長堀芳夫

日本の声優、俳優、ナレーター。東京都江東区出身。芸名は郷里 大輔(ごうり だいすけ)。本名および旧芸名は長堀 芳夫(ながほり よしお)。
太く迫力ある声に定評があり、主に豪放・豪傑なキャラクターを多く演じた。
テレビ番組やCMなどのナレーションの仕事も数多く手掛けていた。北朝鮮問題が表面化して以降は『THE・サンデー』などで関連したVTRで緊迫した口調でナレーションを務める機会が非常に多かった。
その重い声質を生かしてスプラッタービデオのナレーションをしたこともあり、逆に『THE・サンデー』の一部のコーナーや『謎を解け!まさかのミステリー』などでは真面目な口調の振りをして面白おかしくナレーションをしている場面もある。
『スーパー戦隊シリーズ』などでも悪役を演じることが多く、代表作としては『忍風戦隊ハリケンジャー』の二の槍チュウズーボがある。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』では、ナレーションを担当した。
2008年、日本映画・山田洋次監督作品『母べえ』に出演した。
演じることの多い悪役のイメージとは対照的に、温和で非常に優しい性格である。しかし本気で怒らせると非常に怖かったという[4]。捨てられた動物も見過ごせなく、捨てられていた子猫を拾ってかわいそうにと頭を撫でていると、その子猫の首を折ってしまい大号泣したというエピソードを持っている。また先輩声優の野沢雅子に「ゴウリダイスケに名前を変えようと思うんです」と相談したところ、野沢は彼のイメージから「なに?ゴリラ? じゃないよね。なんていうの?」と聞き返してしまったという。
同じく声優の井上和彦とは、養成所で会って以来の親友同士であった。デビューする前や新人時代からマクドナルドや立ち食いそば屋で一緒に3年ほどアルバイトをして、2人で来客への挨拶をしながら発声の練習をしたり、原稿を作って台詞やナレーションの勉強をよくやっていたようで、念願の共演を果たした時には、焼鳥屋で2人して泣きながら呑んだという。
同じ事務所の古川登志夫からは「ゴッチ」の愛称で呼ばれていた。古川が主宰していた劇団青杜の公演「うさぎはねている」の時には、仕事で忙しい中、客演したという。

2010年1月17日午後3時頃、東京都中野区本町の路上で、腕や手首などから血を流して建物のすき間にうつぶせの状態になって倒れているところを通行人に発見され、死亡が確認された。57歳没。警察は、現場の近くから刃物に加えて遺書が見つかったことから、自殺とみている。遺書は家族宛てのもので「ごめんね」「ありがとう」と書かれていた。所属事務所だった青二プロダクションからは、死因は急性心不全と発表された。

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