過疎化に悩まされる尼ヶ孕村。
そこでは世間の常識を無視した性風習と、奇病が流行っていた。
村ぐるみで重婚を合法とする「はぁれむ婚」、
若い女達を村唯一の若い男子の家に奉公させ、
性奉仕と妊娠出来る腹か試す「孕試し」。

そんな女性の人権無視を無視した風習も、
若い女子は逆らうことも出来ず、
村から逃げ出すことすら出来ないでいた。
その枷となるのは……彼女達の子孫から続く呪われた病、初恋病。
オスが極端に少ない土地で育った女達は、
初恋の男にしか発情出来ない体になるのだ。

昔から尼ヶ孕村では、何世代かごとに男児がほとんど生まれず、
女児ばかりで跡継ぎに困る事態に陥ってきた。
それを解消する為、若い男女をほぼ強制的に子作りさせる風習を、
村ぐるみで強要していたのだ。